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2023年2月27日 (月)

何か"変"です!手指の先のお話

22  「最近のお子さま方を見てますと、手先の物を扱う所作が“変”です」
あるお教室の先生から、こんなお声をお聞きしました。


手先指先を上手に使う事。すなわち「巧緻性」は、小学校の入学考査において、大変重要視される能力です。
「作業に取り組んでいる様子を、5分間観察させていただければ、それだけで十分に子どもを選抜することはできます」
ある有名私立小学校の先生はこうおっしゃっていました。

「手は第二の脳」ともいわれるほど、手指を動かすことは脳に大きく影響を与えるとされています。
子どもの成長の中で手指の動きが発達する時期に、それらを十分に使う事の出来なかった子どもは体をバランス良く動かせなかったり、集中して何かをする事がうまく出来ないという研究結果が出ています。

又、手指の発達を促すをいうことは単に身体的な面だけでなく、むしろ精神的な部分における影響が大きいと言われています。
手の機能を十分に使いながら成長した子どもは、いろいろな事に、積極的にチャレンジしようとします。
今までできなかったことが出来るようになるまで、粘り強くがんばる姿勢も身につきます。
入学考査において「巧緻性」というポイントで子どもを見極めるという事は、極めて自然な結果と言えるでしょう。


ところが今回のお教室の先生のお話のように、今「手先が不器用」な子どもが急増していると言われています。
お箸を正しく持てない。「ちょう結び」ができない。はさみや糊などのお道具をうまく扱えない…
いったいなぜなのか。
結局のところ、原因はこれまでの日常生活において、あまりにも「やった事がない」「慣れていない」からという事になります。


お母さま、お父さま。「時間がないから」「あぶないから」と、保護者が何でも先にやってしまってはいませんか?
親が何でもやってしまうと、子供はいつまでもできないままです。
それは、子供が学ぶ機会を奪い取っていることに他なりません。

「日々の生活の中で、危ないから使わせないのではなくまずはトライさせてみてくださいませ」
お教室では、先生がお母さま方にこう通達されたそうです。
機会があったら、できるだけ子供に教える時間を取る。毎日の生活の中で、工夫しながら楽しく学ぶ時間を作る。
「生活の中で楽しく学ぶ」これが最も重要なキーワードという事になります。1


説明がないままになっておりましたが、写真のカエルさん。気になっていた方もいらっしゃった事でしょう。
こちら何で出来ているかお分かりになりましたか?
そう。使い終わった「トイレットペーパーの芯」なんです!緑の絵の具で丁寧に塗られた肌合いがとってもリアルでしょう?
Photo_20230227152401 ←こちらはお台所でおなじみ「スチレン皿」で作ったペンケース。
どちらも今月2月の絵画工作クラスにて、新年長児のお子さん方が作った作品なんですよ。


身近な材料を用いた「制作遊び」(工作)は親子で楽しく遊びながら巧緻性を高める事ができる、家庭でもできる最高の入試対策の一つです。
お家で使い終わったあれこれ。ゴミ箱にポイっと捨てる前に、一度お子さんと眺めてみましょう。
これは宇宙船?恐竜?それとも未来のお家?お子さん達の想像力は「無限大」です。
ぜひ親子で今日から実践なさってみて下さいね。

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2023年2月16日 (木)

折々の季節の事

季節の行事や事物。小学校入試では、常識問題の定番ともいえます。が、
お教室の様子をちょっとのぞいてみますと・・・
お子さまたち、少し意外なくらい「知らない」が多い、のです。

例えばまだ記憶に新しいはずの、お正月のあれこれ。

「門松」「羽子板」「鏡餅」の絵を見ても、さっぱり「知らない」。
「おせち」で、好きなのは?「食べたことない」。
・・・なんだかさみしくなってまいりました。


確かにお正月でも、門松のないお家を見ることも増えてまいりました。
「おもちゃ屋さん」が壊滅的に減少して、子どもたちが店先にならんだカラフルな羽子板を手に取るような機会も失われてしまいました。
ご自宅で餅つきをして、鏡餅をつくる習慣のあるご家庭も少なくなったことでしょう。

でも、小学校の入試では普通に出題されます。では、どうすれば良いのか。


勿論、お子さんと「百科事典」などの本を広げて、絵や写真を見ながら「学習」することも一つの方法でしょう。
しかし幼児にとって、実際に見たことのない、体験したことのない事柄を、絵や言葉のみで理解し、記憶する事は非常に難解なことです。
いえ、大人でも上記のような学習方法では、記憶に残りにくいのではないでしょうか。

小学校受験を目指す家庭であれば「毎月のように行事を実践する」結局のところこれにつきます。

杵とうすでなくとも、今は家庭用の餅つき機があるのですから、お子さんと鏡餅を丸めたり、のし餅をつくるのも良いでしょう。
(つきあがりはとっても熱いので、やけどには十分注意してくださいね。又餅つきの途中でかならずできる「おこわ」で作った塩むすびは格別です。ぜひともご賞味あれ。)

おせち料理。お重の中身全てが手作りでなくとも、お煮しめ、紅白なます、ごまめ、黒豆、たたきごぼう等々。
一品、二品でも良いのでご用意してみてはいかがでしょう。市販のものと比べると、断然美味しいですしね。
(そういえば子どもの頃、我が家では栗きんとんの「あん」の裏ごし作業と「お重詰め」は、私たち子どものおきまりの分担でした。)

春の七草。ひよこ草(はこべ)、ぺんぺん草(なずな)、母子草(ごぎょう)道ばたでも見かけますが、お子さんと探してみましたか?
汚れの心配のないものは、ぜひ七草がゆにして味わって。
(かぶ(すずな)大根(すずしろ)はお台所で確認ですね。)


大切な事は、お子さんも準備段階から参加してもらうこと。
お子さんの心と記憶に、行事そのものの意味、何をするのかがしっかりと残ります。
要は「記憶の引き出し」を作ってあげるわけですね。

勿論手間はかかりますが、子どもの成長過程において、家庭でのこのような体験をし記憶を積み重ねることは
特に情緒の安定などの人格形成面において、欠かせない重要なものだと言えます。
そして、数は減っているとはいえ、ご家庭によっては「当たり前」に行っていること。

小学校側の出題意図は勿論「季節の常識」のペーパー学習をしっかり行ったかをチェックすることではなくて
ご家庭の子育てに対する考え方、態勢を見ることにあるわけです。

季節の記憶の引き出しが、空っぽ。のお子さん。
小学校入試は抜きにして、なんだか怖いですよね。


Photo_20230216150501 こちらのお写真は、今月最初の絵画工作クラスにて。
2月ということで、節分の「鬼のお面」を作製しました。
出来上がったお面をつけて、皆でポーズ。(『戦うぞー!』だそうです笑)
お子さんたちの本当に楽しそうな様子が印象的でした。

来月三月といえば、「桃の節句」がありますね。
ぜひご家族で行事を楽しんで、お子さんの季節の「引出し」に素敵な記憶をしまってあげてくださいね。

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